仕事納め 2007.12.31

 スタジオ KUKU、谷工房ともに29日が仕事納めでした。 
 KUKUの方では、クリスマス前にご注文いただいていたリラックスチェアーをお送りしました。ゆったりとしたクリスマスのひと時をお過ごしいただけたと思います。


 工房のほうでは、27日に年内最後の納品。以前ダイニングチェアーをお使い頂いていたお客様へ、栗の一枚板のテーブルを納めに、岐阜へ出かけました。
 漆で仕上げた後、天板と脚を組み立てるのですが、漆の水分で木が少し増えていたので、工房で様子を見ながら組み立てました。 漆で仕上げると、木目が本当に美しく出ます。栗独特の動きのある美しい木目のテーブルに仕上がりました。 お客様のお宅の2階へ、3人がかりで運び上げたのですが、大変だったそうです。 いつもお世話になっている櫻井銘木のご子息にお手伝いいただき、事なきを得たそうです。
 年内ぎりぎりになってしまいましたが、お客様には新しいテーブルで新年を迎えられると喜んでいただけました。
 これから、家族の歴史を刻んでゆくのでしょうね。傷がひどくなったら、削りなおして、又漆を塗りなおすと、新品のように蘇ります。 先月は、15年お使いいただいて、傷もつき、紫外線で漆も弱くなった座卓を塗りなおして納めましたが、本当に美しくなりました。
 無垢の木で作った家具は、メンテナンスをしてゆくと、親子3代、100年は持ちます。何百年も生きてきた木を少しでも長く生かしてゆきたいというのが、工房の仕事です。
 

  ただ、一人で100年ものあいだ、仕事をし続けることは出来ませんので、これからの若い人たちがつなげてゆけるようにしてゆかなければと思っています。 谷の注文家具と異なり、KUKUのものは、同じものをコンスタントに作り続けてゆく仕事が多いので、クオリティーを維持してゆくという大きな課題があります。
 そこで、新しい製品を作ったときには、コンタクトシート(contact=つなげる)というものに記入します。製品の仕様、作り方のポイント、材料などについて、次に作るときに同じものが出来るよう、また、どこを工夫するとより早くよりきれいに出来るかなどを検討するための良い資料となります。 最近では、注文制作の一品物に関しても出来るだけ記入するようにしています。 
何年か後、または何十年か後、もし修理の依頼があったとき、見えないところの仕口や材料の特色その他のことを参考に出来ると思ったからです。 制作者の亡き後も、誰かががつなげていってくれたら、お客様も安心してアフターケアーが受けられます。
 工房としては、30年以上、KUKUとしても来年の春には、6年目に入ります。木材の供給状況が悪くなっていく中で、木工を目指す若い人たちが志どおりの良い仕事をしてゆけるよう、何とかつなげてゆくのが私たちの大切な使命のように思います。

 6年目に入る一つの節目として、年明けの1月22日からこれまでとは少し趣の異なる小さなイベントを企画しています。 些細ではありますが、活動の輪を広げてゆきます。
 来年も、どうぞよろしくお願いいたします。