工房訪問 その1 2009.03.01

 なんとなく、どんよりしていて、小雪の舞う日となりましたが、昨年から楽しみにしていた県内の金工の工房を2軒お訪ねしました。  
 
 まずは、鍛鉄の仕事をしている佐藤今朝善さんの工房を訪ねました。
 ちょうどその日は、午後から作品の設営があるとのことで、お忙しい中でしたが、色々なお話をしてくださいました。
  マンションのエントランスに設置される作品が、塗装を済まして置いてありました。 部分的に木も組み合わされるそうです。佐藤さんは木の仕事もなさり、木と鉄を組み合わせた作品を得意とされています。 この作品が立っているところを是非、見てみたいと思いました。
 

 
 工房の道具や機械を見せて頂きましたが、和鉄で出来た金床は、迫力がありました。ご自分で成形をされたそうですが、とても使いやすそうでした。現在では、質の良い和鉄は、なかなか手に入らず、鉄の仕事をしている人にとっては、憧れの材料ですね。




普段は、コークスの炉で、(作品の一部がのせてありますが)鉄を赤く熱し、鍛造機で鉄を形作るそうですが、最近は、槌目つけるよりも、鉄を盛っていく技法での制作も増えていて、色々な表現に挑戦されているそうです。

長野善光寺や小諸城址の大手門の修復も手がけておられ、昔の仕事から学びながら、ご自身の仕事に生かせることもたくさんあるそうです。難しければ難しいほど燃えるタイプのようです。
 最近なさった修復のお仕事で同じ長野県で組子の仕事をなさっている方とのコラボレーションは、とても学ぶことが多く、良い経験になったとのことです。伝統的な組子の職人さんの木の仕事に合わせて、佐藤さんが金属の仕事をなさったそうですが、きちっと出来ている木の仕事に金属をあわせてゆくというのはとても難しい仕事です。一般的には、木と金属のコラボの場合は、まずは金属で作ってから、木の方をあわせてゆきます。、修復の場合はそうも行かないことが多い様で、佐藤さんの職人魂のようなものが刺激され、「絶対に合わせてみせる!」という気持ちで、完成度の高いものに挑戦されたそうです。(写真は、修復に使った型だそうです。)
 
 今年、50歳になられるそうですが、これからのお仕事がとても楽しみです。  

 佐藤さんの工房を後にしてから、昨年の秋、コラボに参加してくださった奈良千秋氏の工房によって、お客様から依頼された仏具を受け取りました。 轆轤の仕事から顔を上げると、緑が広がっていて、とても素敵な工房です。ちょうど窯炊きの最中で、少しお邪魔してお話を伺いました。 私は久しぶりに奥様とおしゃべりをさせて頂きました。ちょうど同じ年頃の子どもがいるので、いろいろとお話がつきませんでした …  ので、写真を撮る暇がありませんでした…

 もうおひとりは、次回へ。