楡のテーブル 納品 2012.06.15

  
 御注文の楡のテーブルが出来上がり、本日大安の日、納品となりました。出来上がり、幅85cm、長さ240cmの一枚板です。 在庫していた材木の中で、お客様が一目ぼれした材料でした。 
 出来るだけ大きいものを希望されましたので、工房では、耳付きのデザインはほとんど作らないのないのですが、そのままの姿を生かし、本来は木表で作るものを反対の木裏を上にすることで、幅を出来るだけ大きく確保しました。割れもそのまま生かし、場所によっては蝶型の楔と接着剤で留めました。 この板の楡の木が森に生えていたところを想像すると、なんだか壮大の気持ちになります…
 

 かなり大きいので、組み立て式で作りました。ばらばらの状態でトラックに積んできましたので、パーツをそれぞれ運び入れます。

   


 天板の反り止めは、蟻組という伝統的な技法を用いています。 蟻と呼ばれるテーパーのついた駒を作り、それを反り留めにはめ込みます。天板の裏側にいくつか連なった蟻駒が入る溝を作っておき、反り止めをスライドさせて固定します。 接着剤も釘も使用しないため、木が自由に動くことができます。
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 反り止めを叩きながら中心の合印までスライドさせて行きます。



組み立ての終わった脚に天板を置きます。

     

 右の木製のボルトで天板の反り止めと脚をつなぎます。


脚をつなぐ横棒は、楔を入れて締めてゆきます。 ボルトと楔で木が乾燥して動くことがあっても簡単にお客様でも調整が出来ますし、木にとっても押さえつけられる事がなく、優しい仕様になっています。          





              
       しっかりと組み上がりました!








   

「以前から、ずっとここにあった様になじんでいるねぇ。」  お客様もご満足の様子です。
村上富朗氏の椅子ともぴったり! 村上さんがとり持って下さった様な御縁でのお仕事でした。 すぐそばで村上さんもほほ笑んでいらっしゃるような気がしました。
 
 どうぞ使いこんで家族の歴史を刻み、もっともっと味わいのあるテーブルに育てて行って下さいませ。手入れをすることで100年はもつ様にお作りしましたので…