展示室プレオープンのお知らせ 2015.04.24

 冬の間、山高く積んであった薪が残り少なくなってきました。
庭のあちこちで花が咲きはじめ、遅い信州にもようやく春がやって来ました。
 昨年から母屋のリフォームを行っていましたが、3月の始めにようやく、完成しました。これまで客間だった和室を改装してKUKUの小さな展示室を作りました。小さなスペースですが、現在、ここで日常の仕事、在庫の管理などをしています。




 出来るだけ、自然に帰る素材で施工したいと考え、色々迷った末、上田市のアトリエデフさんにリフォームをお願いしました。細部に渡ってこちらの意向に沿った工事をして頂くことが出来、終の棲家が完成しました。
 





 

 天井と壁は珪藻土を塗り、床は無垢の栗材を張りました。壁は、最初は漆喰にしようと思ったのですが、珪藻土の落ち着いたグレーがかった白と櫛目のテクスチャーに惹かれ、こちらにしました。
 元の琉球畳を3畳だけ残して、京都の和紙作家ハタノ氏に和紙の施工をお願いしました。 → click



収納を兼ねた展示台は工房で制作し、こちらは、ハタノ氏の和紙をスタッフが張りました。 天板はオイルを塗装してありますので、強度も耐水性もあります。 ハタノ氏にお願いしたことで、KUKUの作品にも和紙をコラボして、幅が広がりつつあります。
 展示台の向こうが窓ですので、始めはロールスクリーンを付けようと色々サンプルを取り寄せたりしましたが、しっくりいかず、結局袋張りの障子となりました。 こちらは素素さんの和紙を使用しています。微妙な位置に桟があるのは、これからここに棚を置き、その棚板の高さに合わせて桟が見えなくなる予定なのですが。こちらはもう少し先になります…


 まだまだ準備不足ではありますが、何とか展示が出来るようになりましたので、プレオープンをいたします。
 日時:5月3日〜6日 11時〜17時
 どうぞ、御都合のよろしい時にお遊びにお出かけ下さいませ。 手入れが行き届きませんが庭の野の花もいくつかお楽しみいただけるかと存じます。道すがら、リンゴの花を眺めながら、標高970mの展示室へどうぞ!
 日頃親交のある異素材の作り手の作品とコラボして春の室礼をして皆様をお迎え出来ればと思っております。 今後もそれぞれの季節の室礼を楽しめる空間を作って行ければと考えております。 準備が行き届かず至らない点もあるかと存じますが、どうぞお出かけ下さいませ。

※ 尚、プレオープン後は、不定期オープンとなります。展覧会や仕事の都合、KUKUを主宰する谷恭子の留守もございますので、毎月HPでお知らせいたします。 自宅併設ということもあり、大変恐縮ですが、お電話やメールでご連絡くださいましてから、お越し下さいます様お願い申し上げます。