こころもよう no.4  2010.07.06


 はじまりと終わり 

 
今年は、赤ちゃんが生まれた、間もなく生まれるというお知らせが続いています。しばらく、そのようなことから遠ざかっていたので、とてもうれしく思っています。送ってくださった赤ちゃんの写真を眺めて、遠い昔のことを思い出していました。娘にもこんな頃があったなぁ。ぷよぷよの赤ちゃんの肌の感触、お乳の匂い…
 先日、娘の勤めている保育園をお訪ねしました。木造りの落ち着いた園舎の内外で、子どもたちが元気いっぱいに遊んでいました。きらきら輝いていて、本当に可愛かったです。これから、彼らにとっては、無限とも感じられる未来を一歩一歩、現実に変えて生きてゆくのだなぁと、感慨深い思いがいたしました。


 私も年を重ね、いつしか未来を描きながらも、おしまいという言葉が頭の片隅にあるようになりました。物事にはいつか終わりがきます。人が生きるということにも平等にはじまりと終わりがあります。先日、私と同じ年代の猛烈というくらいにお仕事をされている女性に出会いました。その方がおっしゃるには、「若い頃は、本当にのんびりと過ごしてきました。好きなことと出あって、今は人生のつじつまが合うように、若い頃の時間を取り戻すように仕事をしています。」

 
「終わりよければ、すべて良し」新聞の「ゲゲゲの女房」の本の紹介です。いろいろなものや人を見てきた中で、そうだなぁと実感!最後に、自分の人生にそれなりに満足し、周りの人達に感謝出来たら、私にとっては大往生だなぁと思いました。
 勝間和代さんが、新聞で「仕事にはクライマックスとエンディングが大切」とおっしゃっていました。どんなに素晴らしいクライマックスがあっても、最後の締めが、人々に強く印象づけられるからでしょう。クライマックスに引退したアイドル歌手は、永遠にその時の姿で心に残ります。若くして逝ってしまった友人。家族のために、自分の仕事にと、忙しく動き回り、とても輝いていた最後の時の姿が私の中にいます。はや、わたしはその時の彼女の年と越えてしまいましたが… 思い出す彼女はいつも、溌剌として、はじける笑顔でいっぱいです。


 命の誕生と終焉。ものごとのはじまりと終わり。ある意味、はじめるのは、小さな勇気があれば、自分の意志だけでも行えます。その反面、自分の描いたように終えることは、自分の意志だけでは、難しいですね。その間にたくさんの人とつながってしまいますから。良くも悪しくも…

 
ただ、いま思うのは、なんらかのかたちでこれからの時代を担う人たちのなかで、少しでも役に立つことがあれば、大満足だなぁと感じています。触媒になりたいなぁ。 触媒はある物質とある物質をつなげて化学変化を起こしたら、自分は跡形もなく、消え去ってゆきます。そんな存在って、かっこいいなぁ…と、思うのですが。