草刈の美学  2009.06.10

 
 いつの間にか、1年の半分が過ぎようとしています…  そして梅雨。

 たくさんの水を得て元気になるのが、草です。カッコウの鳴くころになると、あちこちから草刈の機械音が聞こえてきます。美しい花を咲かせる野の花と雑草とを差別することに賛否両論ありますが、中には、カモガヤやブタクサのようにアレルギーの元になる草もあります。

 工房の両側は、よその方の広ーい土地なのですが、ほって置くと、アレルギーの原因となる草がすごい勢いで生い茂るものですから、夏の終わりになると、ブタクサのアレルギーに悩まされ、お医者様通いをしていました。10年ほど前までは…
 だめもとで、両方の土地のオーナーに窮状を訴え、草を刈ってもらえないかと相談をしたのです。そうしますと、あっさりOK。なら、もっと早くお願いすればよかった!!

 
それ以来、仕事を請け負ったこの地区のお年寄りが年に2回、刈ってくれるようになりました。以前は年に1度、お盆前後に刈っていたのですが、梅雨を境にものすごい勢いで伸びるので、背丈を越える位になってしまい、とても大変になります。そこで、3年ほど前より、梅雨の前とお盆の後の2回に分けて刈ります。その方が、ずっと楽だそうです。


 一人か二人で、合わせて1500坪位の土地を手動の草刈機で刈りますので、あのパワーには、いつも感動すら覚えます。 ため息が出るほど、ひろーいのです… 刈った跡を眺めながら、、すごい達成感だろうなぁ…と。
 

 そして、特筆すべきは、全体をただ刈ってしまうのではなく、花が咲いていたり、ススキの穂が伸びていたりすると、部分的にそこを残してあるのです。 う〜ん、美学ですね。刈っているおじさんの人生が垣間みられます…
 日常のなにげない行為で、ただこなすことで用は足りますが、そこへちょっと想いをかけると、周りの人々もほんわかした気持ちにさせてくれるものなのですね。