本を読むこと その1   子どもの頃の読書の思い出 2007.1.21


  子どもの頃から本を読むことが大好きです。どこへ行くにも何かしら本を持ち歩きます。子どもの頃に読んだ本で印象に残っているものはと聞かれると、真っ先に思い浮かべるのが母に読んでもらった「ちいさいお家」です。現在でも岩波書店でずっと刊行されていますが、その頃はもっと小さいサイズでした。最後に自然豊かな丘の上で、とてもうれしそうなお家の絵が目を閉じると、今でもはっきり思い浮かびます。今読み返しても新鮮な感動を覚えます。



 幼稚園の頃は、よく母に本を読んでもらいました。年長さんになって字が読めるようになると、お気に入りの窓辺で繰り返し読んだ童話は幼児用の月刊誌に載っていた「星の金貨」と「幸せの王子」でした。今でも目を閉じると、窓辺に座って一文字一文字追いながら読んでいる子どもの頃の自分の姿が目に浮かびます。どちらも自分を犠牲にして人を助けるというお話です。後のほうのページでしたので、絵はカラーではなかったのですが私の頭の中は、想像した美しい色があふれていたのを覚えています。
 
小学校の入学式を終えた翌日だったでしょうか。母と一緒に買い物に行き、2冊の本を買ってもらいました。「アルプスの少女ハイジ」と「イソップ物語」です。初めて読んだ絵本ではない全集の中の本でした。家に戻り、ちゃぶ台の前に座り、母と2人、1冊ずつ読み始めました。私が読み終わると、交換をして一気に2冊を読み終えました。気がついたら外は暗くなりかけていて、母があわてて食事の支度を始めたことが幼い頃の思い出として、今でもしっかりと心に残っています。


 小学生の頃は毎週日曜曜日は、本屋さんに行く日でした。妹と2人、父に連れられていった本屋さんで、好きな本を2,3冊買ってもらっていました。小学校の4年生くらいまで続いたでしょうか?その後は、自分で本屋さん通いをしたり、学級文庫や学校の図書館で借りたりしていました。時々授業が自習になって、図書館で本を読みなさいというこことがあり、私にとっては至福の時間でした。

 思春期には、長編物に挑戦していました。トルストイやドストエフスキー、パールバックの作品をよく読みました。何巻かになっているものは読み終えた後に大きな達成感を感じたものでした。少女らしく、オルコットやモンゴメリのシリーズはほとんど読破しました。「赤毛のアン」シリーズは、その頃新潮文庫で10冊のシリーズになっていました。その本は今でも我が家の本棚にあります。今の本の活字に慣れていると、少々活字が読みにくいように感じますが、年のせいでしょうか?
 その時々で伝記物であったり、推理小説であったり、エッセイであったりとジャンルを問わずに色々読んできましたが、気に入った作者に出会うと、片っ端からその作者の本を読み進めてゆくタイプでしょうか…

 今、本屋さんに行って思うのは、古典とか名作とかいわれる本がほとんど置いてないことです。現代の作家のものばかりですね。
もちろん、現代作家の作品も素晴らしいものがたくさんありますが、感受性の豊かな思春期に少し難しい古典に挑戦してみるのも自分と向き合う良い機会ではないかと思います。
 

 上の写真の3冊の本は、娘に幼稚園の頃読んであげたものですが、大学生になって一人暮らしをはじめた今も持って行って時々読み返しているものです。大人になった今、読み返しても心豊かになります。