自然豊かな信州の草花を暮らしの周辺からご紹介いたします

                                                          はないかだ

 東京から信州に来て最初の年は、何十年ぶりという厳しい寒さで、氷点下20度近くまで冷え込んだ日もあり、冬の野は何にもなくなり一面の枯野になりました。タンポポさえも枯れてしまうとても淋しい風景です。本当に春が待ち遠しかったものです。そして3月のある日、足元にちいさな緑を見つけました。オオイヌノフグリでした。長い冬を地面の下でじっと耐えて、そしてほんの少しの春の気配に地上に出てきたのです。そのときの感動は、今でもしっかり覚えています。
 東京にいたときは、あまりにもたくさんの情報の中で暮らしていたので、草花にまで目を向ける余裕がありませんでしたが、信州に来て自然と向き合う暮らしの中で、草花の魅力に出会いました。